簡単なんだよこんなの!(ただしクレーンがあれば・・・の話)/金属ヘラ絞り加工・各種金属板金加工は埼玉の佐藤製作所|東京・神奈川・千葉

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簡単なんだよこんなの!(ただしクレーンがあれば・・・の話)

名称 簡単なんだよこんなの!(ただしクレーンがあれば・・・の話)

まず分解するところから開始します。前回の記事のように、もう殆ど絞り旋盤の体(てい)をなしているので、変速機とテールストックに袴(上げ台とも言う)を履かせればそれで終わりです

設備と道具があれば簡単な軽作業なのですが、設備がないと、加工が外注になりますし(ウチだったら、もう無理。これで終了ですね)材料費などほとんどタダみたいなものなので自分で作れば(本当にタダ)しかし外注に袴を頼むと・・・仮にこの問題に目をつぶるとしても、やってきた袴を機械に設置するのに、クレーンがないとお気軽に製作できないどころか、かなりの根性がないと(根気かな?)大変厳しい作業になってしまいます(これを「簡単じゃないよこんなの」と言います)

当業界では金型製作時、大規模工場では、45C、SS,その他、円盤状の金型の型材の積み下ろしをクレーンで行う際には、一番下に一番大きな円盤を敷いてその上に賽の河原の石、あるいは鏡餅のように材料を積み上げて一番下の端を「ハッカー」でひっかけて釣り上げます。搬入量がハンパではありません。(もちろん鬼が途中で来て積んだ材料を崩すこともありません)

しかし、悲しいかな、小規模工業ではそんな型材の搬入などありえない・・・せいぜい(例えば)45C 800Φ厚み120L 一個だけの購入…あとは手降ろし・・・こんな搬入方法になるので、ハッカーの出番はまずありません。そこでマグネットリフターを多用することになります。「よかったさがし」で画像のように難なく変速機もフックなしで容易に釣り上げられる・・・これにつきます。1300Kgまで釣り上げられるんダヨ・・・・。小規模工業では能力が80Kgくらいの小型から320Kg 500Kgといろいろと揃えているワケです。たかだか100Kgの小物を800Kg能力のマグネットリフターを使用するのは煩わしいですからね。

(余談ですが、マグポーターは大規模も小規模も当業界にはイラネ)

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