作った袴を乗せて位置決めするの図/金属ヘラ絞り加工・各種金属板金加工は埼玉の佐藤製作所|東京・神奈川・千葉

HOME > 制作事例 > 作った袴を乗せて位置決めするの図

作った袴を乗せて位置決めするの図

名称 作った袴を乗せて位置決めするの図

今にして思うと、材料が来たところの(溶接前)黒皮の状態の画像があれば、「殆どタダで袴が作れるヨ!」という発言に現実味が増したのですが、これ2年前に制作した機械の記録写真なので、説明、根拠の段取りの悪さはご容赦ください。過去の写真は仕方ありませんが次回から・・・

あと、これ行程抜けてますね、前々々回の記事にあるババッチィい作りかけの絞り旋盤は変速機側の高さが決まっているので、それに合わせてテールストック側の高さを調整してありますが、両方決まってない場合(どちらから始めてもよいのですが)私ならテールストックの袴(スライド移動式)を完成させてから変速機側の高さを調整して、それから位置決めにします

・・・・と言いたいところなのですが変速機の袴(画像のヤツ)は重いのに対して(大人が一人で何とか腰まで上げられる)テールストック側の袴はとても軽いので(ヒョイっと持てる)先にヘッド(変速機)側の高さを出してからテールストックかなぁ・・(そっちのほうがスマート)制作時の時間軸がわからなくなってしまいましたがこんなカンジで作っています(どちらにしても現合制作です)

 

で、以前今より狭い工場で仕事をしていた時に、絞り旋盤を作るときは(改造)「こうやって、こう・・あるいはこんなカンジ??」とか世間話をしたりしたことがあったのですが、例によって、だれもが皆、口をそろえて(中略)白い目で僕を見るので(笑   (ラジアルボール盤や正面旋盤を利用した仕事の話をしても、鼻で笑われたり気の毒な人を見るような目で見られることもあったり、人によっては、馬鹿にしたりせず的確な技術的反応が返ってくることもあります)いえ、人の評価などどうでもよいのですが(上が給料というものを払ってくれればそれでよいのです)それでも、まだまだ心の功夫が足りないので、一応記録していた写真なので、ところどころ抜けていたりします。袴の切削中の画像なども記録したつもりだったのですが見当たらず・・・今後、何か制作するときはもう少し丁寧に画像を挿入できるようにしたいと考えております

で、「こうやってこう・・・あるいはこんなカンジにしたほうが理にかなっているだろうか?いないだろうか???」(作業環境がクソのような状況下でも何か楽しみを見出す。そこでオリジナル機械の考察を・・的な)とかいうと、私が9歳の時に上が最後に購入した絞り旋盤を指して「これもあなたが作ったんですか?」(大口君と思われているワケです。それ以前に絞り旋盤の改造や製作など我々にできるワケがないとハナから決めつけているという要因もアリ)とか言われたりすると「いえ、これは購入したものです」と答えるしかないのですが(「コチンと来る」ってヤツですね)まぁ・・そんなカンジで残しておいた画像なので、ちょっと判りにくいですが、ストックの記事の間は申し訳ありませんが、図解になっていない図解について、ご容赦ください(この移動式のテールストック側の袴の製作程度は秘密にするような技術ではありません)

 

まず、見ていただいた方の中には「え、!?これしか袴で高さ稼がないの!? もっと高くして機械の振り能力を増せば良いのに・・・」と思われるかもしれません

しかし、袴を高くすれば振りの能力は増えますが、高くなればなるほど剛性を必要としたり、モーターの馬力を増やす必要性が発生します。いろいろな人が使用して、考えて考えた結果、小規模工場では「ベッドの切り落としでない部分の底辺からセンター高までの距離は、350~360ミリにするべし」と国内では決まっているので(もちろんウソです)360ミリになっています。

製作方法は「現合」なので芯高が360ミリより1~2ミリ高くなっても低くなってもかまいません。ただし、変速機のセンターとテールストックのセンター高は同一でないといけません(もちろん寸分狂わずピッタリよりほんの少し高さを変えるんダヨ!  さて、ここで問題です。この場合どちらを高くしなければならないのでしょうか?)

芯出しという部品を装着して仕事をするので350より低くなってもいけません(芯出しがセットできなくなります)

ふつう、旋盤という機械の変速機の底辺にはズレ止め(調整もできる)の突起がついているのですが(名称知りません)「東京変速機」の底辺は「真っ平」です(汗 中型機で東京変速機のヘッドを使用して仕事をしている会社の機械をいくつか見たことがあるのですが、画像と同じでベタ付けの4本ボルト締めで固定して普通に使っていたので、あまり迷うこともなく、画像のようにベタ置きにしています(中型機は大きめの変速機、一般機はやや、小さめの同社の変速機)ほかにもいろいろと今風でない部分があるので、できればほかの変速機を使いたいところでしたが、制作当時は、ほかに現代風の変速機がなかったので東京変速機を使用しています

それから、袴は普通、鋳物で作るものですが私が20年程使用している一般機も画像のような鋼に溶接で組み合わせて作った袴でできていて、使用していて問題がなかったので、同じ制作方法で作っています。しかし、同じものをいくつも作るのであれば「鋳物」のほうが有利な気がします。あと、2ミリくらい高めに仕上げておいて10年たったら再度精度を出して完成させるとか・・・(使用しながら、鋳物を枯らす)

テールストック側は、滑らせるので、鋳物一択(それほど値段も高くない)なのですが、上がその予算を見てくれるハズもなく・・・ですから以前のバッチイ絞り旋盤はこの記事の写真と同じように鋼を溶接して作ってあるのです

画像にある電気磁石で張り付くボール盤等も全部、私の私物です。(前回のマグネットリフターなども)絞り屋は「装備」がないと何もできないのですが、上はそれがわからないので、私物でそろえるしかありません。私がどこかの会社に勤めていて絞っていた、あるいは今所属している家の工場がら、追い出されたとして、自分で新たに工場を構えるとしたら、小さなシャーリングと同じく大きくないサークルシャー、一般機の絞り旋盤と6尺旋盤一台そろえます(あと、置き場所も)その時に、例えば径が1500ミリ、深さが300ミリの金型を利用した絞り加工の問い合わせが来たとしても設備がないと何もできないのと同じことです。まず一番楽な作業の金型の製作が6尺旋盤ではできません(大型、中型絞り旋盤。あと、それに準ずる旋盤機動部隊。一般的&超大型自動機がないと、その手の依頼が来ても何もできません)大型自動機を持っていたとして、120%使いこなせれば、その機械でできる範囲の仕事に関して工場の規模やブランド力がある会社、ノーブランドの会社等、関係なく同じ土俵で勝負できるのですが、上はそのことも理解できない様子ですし、「そういった状況に燃える!面白いじゃないか」という感情も持ち合わせていないので閉口します

 

 

< 簡単なんだよこんなの!(ただしクレーンがあれば・・・の話)  |  一覧へ戻る  |  オリジナルの足を取っ払って新造の足と交換するの図 >

このページのトップへ